Ring-a-ring o’Roses♪



Ring-a-ring o’roses,

A poket full of roses

A-tishuu! A-tishoo!

We all fall down


バラの花輪をつくろうよ

ポケットには香料をつめこんで

はくしょん! はくしょん!

さあ みんなでたおれるぞ

王冠
Music


ライン



これは日本の「カゴメカゴメ」や「はないちもんめ」の様な遊び歌です。でも勝ち負けが無いのでお遊戯に近いかもしれません。イギリス人なら皆知ってるだろうと思われます。低学年の子はよく休み時間に遊んだりします。

遊び方:まず皆で手をつなぎ輪をつくります。そして歌を歌いながらグルグル回り、最後の部分(We all fall down!)でしゃがみます。これだけ。

これはマザーグース特有の風刺の強い作品です。
この詩は17世紀のイギリスでペストが大流行した時のことを歌っています。
当時イギリスの人口の3分の1(多分その位だったと思うのですが・・・)位の人がペストにより命を落としたとされています。流行の原因は不潔な道路に散らかったゴミを食べて増殖したネズミが病原菌の媒体となった事。天敵である猫が魔女狩りにより激減してしまったこともネズミの増殖の原因になったとか。

まず1行目の「薔薇の花」。これはペストが発病した時に出る「ペストの印」である紅い発疹を表しています。
2行目の「香料」とは、ペスト患者の放つ悪臭の匂いよけとして、また、ペストを予防するために(予防すると信じられていただけ)ハーブや香りの強い花を持ち歩いていたことを示しています。
3行目の「ハクション!」というのは末期症状の高熱による寒気からくるクシャミを指し、
最後の「皆で倒れる」というのは言うまでもなく、避けられない死により人々が次々と倒れていく様子を言っていると言われています。

もちろんこの説を否定する人もいます。しかし、この「ペスト説」が語り継がれているのも事実で、最もポピュラーな考え方です。

・・・それにしてもネズミって凄い・・・ドラえもんの怖がり様もうなずけます(恐)



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